――――話をしよう

あれは今から36万……いや、1万4千年前だったか。
戦場へ赴くアイツに、私はこう声をかけたんだ。

「そんな装備(猫手)で大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題ない」

彼はそれだけ言うと、下層へと降りて行ったよ。
もっとも、すぐに返り討ちにされてしまったわけなんだがね。



また別の時、私は同じ質問を投げかけた。

「そんな装備(下劣なエンブレム)で大丈夫か?」

すると彼は、前回の反省を活かしたのか

「一番イイのを頼む!」

と、素直に懇願してきたわけだ。
だから私は、とっておきのものを用意してやったよ。
ああ、どこからどう見ても【アージェンタムの鎧】だ、間違いない。
もっともアイツはその装備の説明を聞く前に出て行ってしまったわけだが……おかげで呪文コストも装備コストも6と重くて、使い物にならないということを言い忘れてしまった。
まぁいいや(笑)。



ん?
ああ、うっかりしていた。
アイツの名前について、まだ君達に何も話していなかったな。
しかし、な……どう紹介すればいいのか。
彼には72通りの名前があるから、何て呼べばいいのか……。
そうだな……最初に出会ったときは、確か…………




















――――【メムナイト】。



アイツは最初からマナコストが0だったよ。
デッキに1枚なのに、やたらと初手にやってきたりもしてね。
お前の出番はまだだから、少し大人しくしていろと忠告したんだが……まぁいい。
次は、これを見ている【粗石の魔道士】にでも、引っ張ってきてもらうよ。
墓地の【復讐蔦】も、だいぶ待ちぼうけを食らっているようだからな。
もっとも、これは君達にとってはまだ関係の無い話になるだろう。
君達にとっては……そう、明日の出来事だ。

多分ね☆

コメント

昆布
2010年10月21日12:34

めむ(´・ω・`)めむ

鈴木であるのは確定的に明らか
鈴木であるのは確定的に明らか
2010年10月22日9:03

メムナイトの逆襲

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